公開日 2024年07月17日(Wed)
この時期の2年生は,中堅学年として,学業・部活動の中心メンバーとなり精一杯取り組もうとしています。修学旅行を終え,これから夏休みを迎えるこの時期に,さらに視野を広くし,鶴丸高校2年生として学習意識を高め,志望校を高める機会とするため進路講演会を実施しました。今回は,東京大学大学院工学系研究科長・工学部長 加藤泰浩教授を講師に「みんなで未来を拓いていこう」と題して講演をいただきました。
加藤教授は先月6月21日,南鳥島(東京都小笠原村)周辺の排他的経済水域(EEZ)内で行った調査で,水深五千数百メートルの海底にニッケル,コバルトなどのレアメタルを豊富に含む海底鉱物資源「マンガンノジュール」(マンガン団塊)が大量にあるのを発見したと発表しました。南鳥島(東京都小笠原村)周辺の排他的経済水域(EEZ)内で行った調査で,水深五千数百メートルの海底にニッケル,コバルトなどのレアメタルを豊富に含む海底鉱物資源「マンガンノジュール」(マンガン団塊)が大量にあるのを発見したと発表。資源量は約2億3000万トン以上と推計され,コバルトは国内消費量の約75年分,ニッケルは約11年分に相当するとみられています。2026年以降に企業を集めて商業化を目指すとしています。
理学,工学の特徴をわかりやすく説明していただいたり,最先端の研究の紹介していただいたり,ワクワクしながら探究力,思考力,創造力を育むことができました。質疑応答や,個別の質問にも丁寧に回答していただきました。ありがとうございました。
<参考>
海底鉱物資源の活用に弾みつくか注目 引き上げ実証試験へ(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240621/k10014488561000.html
南鳥島周辺海域における海底鉱物資源マンガンノジュールの調査結果を公開(東京大学)
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/topics/tp2024-06-26-001
南鳥島近海における海底鉱物資源の調査速報(日本財団)
https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/information/2024/20240621-102397.html